安岡久遠「黒い聖域」

友人の安岡久遠が小説「黒い聖域」を電子出版した。

宗教界を舞台にした異色の物語だ。

主人公の森岡はIT企業の社長で資産家だが、若き日に天真宗の僧侶・神村に書生として師事していた。
高僧として知られる神村の大本山貫首就任に反対する勢力と、師を助けるために全力で尽くす主人公の戦いがメインのサスペンスだ。

特に、貫首選挙のための多数派工作で敵味方入れ乱れて、権謀術数、謀略の限りを尽くす戦いが本書のクラスマックスのひとつである。

それにしても、日本の宗教界はどれほど腐敗しているのだろうか、と本書を読んで思ってしまった。

主人公・森岡の戦いはまだ始まったばかりであり、このシリーズの今後の展開に期待したい。



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