橋下大阪市長発言の波紋:歴史認識と近隣諸国・1

安岡久遠のブログより

『橋下大阪市長発言の波紋:歴史認識と近隣諸国・1』

橋下発言の波紋が続いています。
本当に彼は間違ったことを言ったのでしょうか? 私は間違ったことは言っていないと思います。ただ、TPOを間違えただけです。特に沖縄の司令官に風俗云々というのは失点でしょう。(これが問題ではありますが・・・・)

以前、沖縄駐留の米兵が暴行事件を起こしたとき、司令官が『金で済ませれば良かったのに・・・・』つまり、売春婦を買えば良かったのに、との意味の発言をして、すぐさま更迭されましたが、キリスト教の国であり、女性の人権が強いアメリカに面と向かって言うべきことではなかったということぐらいです。

まあ、ここぞとばかりにヒステリックに橋下市長を糾弾する糞メディアにはうんざりします。橋下市長の言うとおり、問題が大きくなった御蔭で、米軍の綱紀も粛清されることでしょう。

はっきり言って、沖縄の米軍による婦女暴行事件の実態などアメリカ人はほとんど知りません。少女の痛ましい暴行事件ぐらいで、これまでどれだけの事件があったかなど伝わってはいません。アメリカがそれほど橋下市長を批判するなら、公式の場で過去の行状を資料付きで公表したら良いのです。

それにしても、TBS系の『ひるおび!』のコメンテーターは揃いも揃って酷いですねえ。
八城弁護士というのは本当にどうにもならない馬鹿ですな。本当に国際弁護士なのだろうかと疑うレベルです。司法試験に通るぐらいの頭脳の持ち主なのですから、知識がないわけではないでしょう。となると、何かの勢力に買収されているのでしょうか。

彼は、『日本で議論されているような歴史認識は、アメリカでは全く評価されていない』と言いました。それは、まるで日本の歴史認識論議を否定するようなニュアンスでした。

そこが馬鹿だというのです。アメリカが否定するのは当然でしょう。アメリカが最も恐れているのは、日本人が歴史認識に目覚め、アメリカの正当性に疑いの目を向けることなのですから・・・・。

原爆投下の是非も東京裁判裁判の有効性に疑義があるのも周知の事実です。もし、従順な同盟国である日本がアメリカに異議を唱え始めたら、それこそアメリカの立場を危うくすることになるのです。

田崎とか杉尾といったのも糞ですな。橋下発言に対して、国務省の報道官がこれまでにない厳しい口調で避難したことに関して、
『珍しい』とか『政治記者をを34年して来て初めてだ』
と発言しました。まるで、アメリカ正義で橋下市長が悪のような論調です。

本当に呆れてものが言えません。アメリカが言葉を荒げているのは、痛いところを突かれているからでしょう。橋下市長の、
アメリカも沖縄住民の人権が蹂躙されていることに真摯に向き合え』
と言った言葉が真実の的を射抜いているからでしょう。

また、34年間の長年に亘り米国の非難が無かったのは、それだけ日本の政治家がアメリカに従順で反論しなかったからでしょう。それこそ、アメリカに無断で日中国交正常化を交渉した田中角栄氏がロッキード事件で嵌められたことから、日本の政治家は皆アメリカに楯突かなくなった証左です。この田崎という記者?は、それを肯定するのでしょうか。

もちろん、むやみやたらに楯突こうというのではありませんが、適度の緊張感は持つべきだと思います。中国はアメリカと丁々発止の非難合戦をしながらも経済分野でしっかり繋がっています。同盟国であれば余計に遠慮することはないでしょう。正論であれば堂々と批判すれば良いのです。

さて、公表ということで言えば、韓国や中国に対しても、国連かなにかの場で公式に反論すべき時期だと思います。橋下市長発言ではありませんが、私の真意が伝わることを祈りつつ、以降は主に中国、韓国について触れたいと思います。

日本が、とくに安倍政権になってから、いわゆる右寄りな発言(私に言わせれば極々常識的なことを言っているだけで、ほとんど《中庸》だと思いますが)をすると、反日売国マスメディア共は口を揃えて『日本は近隣諸国と友好を』とか『アジア諸国の声に配慮を』とかもっともらしいことを口にします。

はぁ? アジア? 近隣諸国? と私は言いたい。

国会議員の靖国参拝や安倍首相の発言に反発しているのは、中国と韓国だけで(北朝鮮は横に置いておきます)、他のアジア諸国は反感を抱いていないし、むしろ好意的に捉えている国もあるほどです。

どうも、反日売国マスメディアの頭の中では、日本の『近隣諸国』または『アジア』というのは中国と韓国だけのようで、全くおめでたいお頭ですな。言うまでもなく、先の戦争で日本が侵略した国は中国と韓国(北朝鮮を含む朝鮮半島)だけではありません。

もちろん、褒められたものではありませんが、フィリピン、インドネシアベトナムシンガポール、マレーシア、タイ、ミャンマー等々東南アジアの諸国は尽く武力制圧しました。台湾に至っては韓国と同様の植民地経営も行っていました。

然るに、これらの諸国から日本に対する批判はほとんどありません。なぜでしょうか?
日本が、中国や韓国と同様にこれらの諸国にもODAの名目で経済支援をしてきたからでしょうか。つまり、金で声を封じているとでもいうのでしょうか?

そうではありません。以下のアンケート調査を参照して下さい。あるサイトからの転用です。


アジア10カ国親日
http://news.mynavi.jp/news/2012/11/07/089/index.html

アウンコンサルティングは6日、アジアのGDP上位10カ国を対象に実施した「アジア10カ国の親日度調査」の結果を発表した。
調査対象国は、韓国、中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポールインドネシアベトナム、フィリピン。
10月26日〜11月2日の期間にインターネット上で行われ、18歳以上の男女1,000人(各国100人)から有効回答を得た。

まず、日本という国が好きかと尋ねたところ、韓国、中国を除く8カ国では80%以上(84%〜97%)が日本を「大好き」「好き」と回答。
このうち、最も親日度が高かったのはベトナムで97%が「大好き」(45%)「好き」(52%)と答えている。
また、日本との関係が悪化している中国では半数以上の55%が「大好き」(14%)「好き」(41%)と回答した

日本人については、タイ、マレーシア、インドネシアベトナム、フィリピンの5カ国では80%以上(80%〜94%)が日本人を「大好き」「好き」と回答。
特に、ベトナム、フィリピンの2カ国では90%以上が「大好き」「好き」と答えており、友好的な傾向が見られる。

日本が金で声を封じているとすれば、政府の公式見解にはなくても、一般国民の感情には如実に現れるはずです。ですが、中国と韓国を除く国々はすべてが親日国なのです。反日売国マスメディアが声高に『近隣諸国の感情に配慮』と言っている中国と韓国は、実は少数派だということがわかるでしょう。

台湾が81%「大好き」(49%)「好き」(35%)に留まったのは、中国本土からの移住民がそれなりの割合でいるからだと思います。前にも書きましたが、東日本大震災での義援金アメリカに次ぐ第二位という巨額なものでした。

この台湾の意識調査結果は重要です。これも、あるサイトからの引用ですが、中国人の書いた記事を載せます。

記事引用
2011年9月18日、台湾に出張に行った中国本土のビジネスマンが現地で「かつての侵略者日本」に対する思いを聞いて回ったところ、誰もが好意的だったことに驚いている。中国のブログサイト・和訊博客に掲載された。以下はその内容。

台湾は日本に半世紀ほど占領された過去を持つ。台湾の人々は日本という「侵略者」に対し、どんな思いを抱いているのか?これが今回の台湾出張で筆者が1番知りたかったことだ。現地の人や仕事の関係者に聞いてみると、政治的には日本は確かに台湾を占領した侵略者だが、実は多くの台湾人が日本は発展の功労者と考えているということが分かった。

あるお年寄りは「高雄が台湾南部随一の大都市になれた最大の功労者は日本だ」と話す。日本が高雄を寂れた小さな村から大都市へと変貌させたのは軍事的な意味合いが強かったとはいえ、客観的にみて、日本人は現地に良いことをたくさんしてくれたのだという。こうした思いは南部に行けば行くほど強いようだった。

だが、彼らはこうも言った。「今は本土の観光客が日本人を追い抜いた。1番羽振りが良い」と。それでは、日本人に対してはどう思う?と聞くと「本土客より礼儀正しく愛想がよい」とのこと。何だか考えさせられる答えだ。お年寄りはみな日本語が達者で、日本を恨んでいなかった。これは日本が統治時代、暴力で抑えつけたりしなかったためだろう。

案内してくれた台湾人ガイドがこんな話をした。中国人は並ばないし、ルールも守らなかったが、日本人が来て列に横入りする者にお仕置きをするようになってからは、すぐに秩序正しくなった。この話を聞いて筆者は顔が赤くなった。中国本土で5000年という輝かしい歴史を持つ民族らしい言動はほぼ見られなくなったが、まさか台湾で目にすることができるとは。

満州事変は中国にとって「国家の恥」だ。昔の人は「恥を知るは勇に近し」と言ったが、残念なことに現在、「恥を知る国家」は見当たらない。納税者の金を使う機関がその金をどこにどう使ったのか説明できない国を庶民が心から守ろうとするだろうか?満州事変が起きた当時、中国は最も国家意識を持っていなかった。山賊たちが毎日争いに明け暮れている間に起きたのだ。自らを省みず、日本ばかりを責めるような国に希望はないだろう。

これはあくまでも中国人が書いたもので、中国のサイトに乗せられた記事です。

学校で近代史を教えない日本ですから、今の若者の中には知らない人もいるかもしれませんが、日本は韓国と同様に台湾も植民地経営していました。しかし、上記の記事にも見られるように台湾人は概ね日本に良い感情を抱いています。記事だけではありません。私は台湾人の友人がいまして、何度も台湾へ旅行に行っていますが、私が日本人だとわかると、皆好意的に接してくれます。

同じ植民地経営をして、台湾と韓国ではどうして国民感情が違うのでしょうか?次回はそのあたりから・・・・。

"安岡久遠「どうする日本、どうなる世界」"